MENU

一般小児科

Pediatrics

一般小児科について

一般小児科

クリニックを受診する理由は、発熱、咳、腹痛、発疹、頭痛、夜尿(おねしょ)など様々です。
小児疾患全般にわたって広く診療を行なっております。お困りのことがあればどうぞご受診ください。

非感染外来を設けています。感染症を疑う症状のない方はぜひご利用ください。

受診の際、WEB予約後にWEB問診が案内されます(WEB問診だけではご受診できません)。WEB問診によってよりスムーズに診療が進められ、感染対策にもつながります。ご相談内容をより正確に把握するためできるだけ詳細にご入力ください。

WEB問診がご利用できない方は紙面の問診票にご記入ください。

初めて受診される方の問診票はこちら
2回目以降受診される方の問診票はこちら

WEB予約および窓口受付時間、受診時に持参していただくものについては「受診方法」をご覧ください。

当クリニックで可能な検査

血液検査 血球数算定
CRP(「炎症反応」といって、主に感染症の評価に用います)
尿検査
迅速抗原検査

それぞれの感染症に罹患しているかどうかを短時間で判定できます。

咽頭拭い液
溶連菌、アデノウイルス
鼻汁、鼻腔拭い液
インフルエンザ、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルス
便
アデノウイルス、ロタウイルス
スポットビジョンスクリーナー 乳幼児健診」をご覧ください。

※その他、アレルギー、マイコプラズマや百日咳などの感染症についての検査は外部検査会社に委託しています。

当クリニックで可能な処置

  • 鼻汁吸引
  • 各種薬剤の吸入(気管支喘息の発作時や喉頭炎に対して行ないます)
  • 浣腸

小児科クリニックでよくみる症状や疾患

感染症

感染の場所から 上気道炎、咽頭炎、扁桃炎、喉頭炎、気管支炎、細気管支炎、肺炎、胃腸炎、虫垂炎、蜂窩織炎、尿路感染症など
原因から 突発性発疹溶連菌、アデノウイルス、マイコプラズマ、手足口病、ヘルパンギーナ、RSウイルスヒトメタニューモウイルス、インフルエンザ、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)水痘(みずぼうそう)、EBウイルス、伝染性紅斑(りんご病)、新型コロナウイルスなど

アレルギー性疾患

気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなど

耳や鼻の疾患

中耳炎、副鼻腔炎など

皮膚の疾患

皮脂欠乏症・乾燥性湿疹、乳児脂漏性湿疹、オムツ皮膚炎、伝染性膿痂疹(とびひ)、蕁麻疹など

その他

熱性けいれん、便秘、頭痛、夜尿症、起立性調節障害、体重増加不良、低身長など

1.突発性発疹

疾患の概要

生後4か月から1歳頃の乳幼児に好発するウイルス性疾患です。原因は主にヒトヘルペスウイルス6型(一部はヒトヘルペスウイルス7型)によります。突然の高熱が数日続いた後、解熱とともに全身に発疹が出現します。熱性けいれんの合併率が比較的高い(およそ10~15%)という特徴があります。

治療

基本的には対症療法のみで自然軽快する予後良好な疾患です。

2.溶連菌感染症

疾患の概要

溶連菌は咽頭炎、扁桃炎、頸部リンパ節炎、蜂窩織炎、伝染性膿痂疹(とびひ)などを起こします。咽頭炎の多くはウイルス性ですが、細菌性のほとんどが溶連菌によるもので、全体の15~30%を占めます。発熱、強い咽頭痛、前頸部リンパ節腫脹などの症状をきたし、咳や鼻汁などの気道症状は目立ちません。症状・身体所見に加えて、迅速抗原検査や培養検査によって診断されます。

治療

適切な抗菌薬治療を行なうことで、24時間以内に感染力は消失します。治療の完遂はリウマチ熱や急性糸球体腎炎といった合併症を防ぐために重要です。

3.マイコプラズマ感染症

疾患の概要

マイコプラズマ肺炎は、学童期の細菌性肺炎のなかでは頻度が高く、発熱と長引く強い乾性咳嗽、症状が顕著な割に全身状態が比較的保たれていることが多い、といった特徴があります。低年齢での発症もみられます。また、マイコプラズマは肺炎以外にも全身におよぶ多彩な症状をきたすことがあります。

治療

以前から抗菌薬に対する耐性化が問題となっており、適切な抗菌薬治療が必要です。治療抵抗性の重症肺炎ではステロイド剤の併用が考慮されます。

4.RSウイルス感染症

疾患の概要

RSウイルスは主に気管支炎、細気管支炎、肺炎などの気道感染を起こします。2歳までにほぼ全員がRSウイルスに罹患しますが、より低月齢・低年齢であるほど症状が強く出現しやすくなります。これまでは冬期に流行する傾向がありましたが、近年はほぼ通年でみられます。細気管支炎では発熱、咳嗽に加えて、喘鳴(呼吸時にゼーゼー・ヒューヒューと音がすること)を伴い、時に乳幼児喘息との鑑別が必要となります。生後1か月未満の新生児が罹患すると、無呼吸をきたすこともあります。通常は数日から1週間程度で軽快します。迅速抗原検査で診断が可能です。

治療

治療は対症療法が基本となります。発症を予防する注射薬(抗RSウイルス単クローン抗体)がありますが、早産や先天性心疾患などの基礎疾患を有する場合に使用は限定されます。

5.ヒトメタニューモウイルス感染症

疾患の概要

RSウイルスと症状が類似し、気道感染の原因となります。
迅速抗原検査で診断が可能です。

治療

治療は対症療法が基本となります。

6.流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

疾患の概要

ムンプスウイルスによるウイルス性疾患で、耳下腺腫脹・疼痛(耳下腺は耳の前下方に位置します)、発熱が主な症状です。耳下腺腫脹は片側から始まり、しばらくして対側も腫れますが、片側の症状だけで終わることもあります。多くは1週間程度で自然軽快しますが、髄膜炎、精巣炎(睾丸腫脹)、難聴などの合併症に注意が必要です。

治療

特別な治療はなく、合併症に注意しながら対症療法を行ないます。任意接種になりますがワクチン接種が唯一の予防法です。。

7.水痘(みずぼうそう)

疾患の概要

水痘帯状疱疹ウイルスによるウイルス性疾患で、感染後およそ14日間の潜伏期間を経て発症します。全身に皮疹が現れますが、紅斑、紅色丘診、水疱と段階的に進み、最終的に痂皮化して(かさぶたになって)治癒します。このような様々な皮疹が混在すること、頭皮や顔面、体幹に多くみられることが特徴です。発熱を伴うこともあります。空気感染や接触感染による強い伝染力があります。

治療

発症早期からの抗ウイルス薬(アシクロビル・バラシクロビル)内服が有効です。2回の予防接種が定期化されており、発症予防とともに、発症した場合には症状を軽減させる効果があります。

8.気管支喘息

疾患の概要

気管支喘息の主病態は気道の慢性炎症で、発作性に起こる気道狭窄によって、喘鳴(呼吸時にゼーゼー・ヒューヒューと音がすること)、咳嗽、呼吸苦などの症状を繰り返します。小児喘息は2歳までにおよそ60%、6歳までに80~90%が発症します。特に5歳以下は学童期以降と比較して解剖学的・生理学的に異なる特徴があり、「乳幼児喘息」と分類されます。寛解(長期間症状がなく安定した状態のこと)さらに治癒のためには適切な管理・治療が必要です。

治療

発作を繰り返すことで次第に難治性になっていくため、非発作時の管理・治療が重要です。生活環境の整備とともに、発作型にあわせてロイコトリエン受容体拮抗薬(内服)や吸入ステロイドなどを基本とした治療が行なわれます。発作時(急性増悪時)は発作の程度を評価して、気管支拡張剤やステロイド剤などの投与を行ないます。

9.皮脂欠乏症・乾燥性湿疹

疾患の概要

子どもの皮膚は皮脂の分泌量や角質の水分量が少なく、バリア機能が未熟であるため、乾燥しやすいという特徴があります。さらに湿疹によって皮膚のバリア機能が破綻すると、卵や牛乳などの食物抗原が皮膚から侵入しやすくなり、食物アレルギーが発症・進行する原因となることが指摘されています。

治療

皮膚を清潔に保ち、バリア機能を保持することは、将来的な食物アレルギーの発症を防ぐ可能性があります。スキンケアのポイントは、「清潔を保つこと」、「保湿を維持すること」、「過度の紫外線から皮膚を守ること」です。スキンケアとともに保湿剤やステロイド剤などによる適切な外用療法が重要です。

10.熱性けいれん

疾患の概要

熱性けいれんは急な発熱に伴い意識障害やけいれんをきたす疾患です。通常は生後6か月から5歳頃までに発症し、有病率は10%前後とされています(つまり、およそ10人に1人が発症します)。発症の原因として、脳の未熟性や遺伝的要素などが関わっていると考えられています。重症例では細菌性髄膜炎、急性脳炎・脳症との鑑別が必要になります。

治療

発作が5分以上持続している場合は薬剤治療が考慮されます。けいれんが短時間で止まった場合も、一度は医療機関で診察を受けることをお勧めします。熱性けいれんは基本的に後遺症を残さない予後良好な疾患ですが、およそ30%が再発します。熱性けいれんを繰り返す場合、発熱時にけいれんを予防するための薬剤投与を行なうことがあります。

11.夜尿症

疾患の概要

夜尿症は「5歳以降で1か月に1回以上の夜尿(おねしょ)が3か月以上続くもの」とされ、5~6歳のおよそ20%、小学校低学年ではおよそ10%が夜尿症であると考えられています。夜尿が持続している一次性と、過去に6か月以上夜尿がなかった期間がある二次性に分けられ、二次性では夜尿をきたす基礎疾患の除外が必要となります。また、昼間尿失禁などの下部尿路症状を伴うかどうかも重要なポイントです。

治療

夜尿症の多くは成長とともに治癒に向かいますが、年長児、さらには稀に成人へ移行することがあります。適切な生活指導や治療を行なうことで、自然経過と比較して治癒までの期間を短縮できることが分かっています。主な治療には薬物療法と夜間アラーム療法があり、それぞれの長所と短所をよく理解したうえで選択する必要があります。

pagetop